【1】未来を耕すデザイン:吉沼から始まる共感資本社会
第1回:【Why】なぜLITANOVAは生まれたのか?〜原体験と目指す社会〜
みなさん、こんにちは。LITANOVA(リタノバ)主宰の竹内利枝です。
茨城県つくば市吉沼という小さな地域で、デザインを使って社会の土壌をつくろうとしている、と言うと、「何をしている人なんだろう?」と思われるかもしれません。
この連載では、そのあたりをゆっくりお話しできればと思っています。
まず第1回は、私がなぜこの活動を始めたのか。その原体験から。
デザインの仕事と、ままならない日々
私はこれまで20年以上、広告やブランディングの分野でデザインの仕事をしてきました。
企業や個人の想いを言葉や形にする。
20年以上続けてこられたのは、それが生きがいだったからだと思います。
でも、仕事の外では、いろいろありました。
大切な人の死。うつ病からの回復。がんの経験。そして、発達障害のある娘の子育て。
心身が削られるような時期に、医療・福祉・教育・地域のいろんな場所を行き来しながら、私はあることをひしひしと感じていました。
どれかひとつだけを解決しても、人は健やかには生きていけない。
それを、自分の体で知りました。
「見た目を整える」だけじゃないデザイン
「デザイン=見た目を整えること」と思っている人は多いと思います。
実際、そういう仕事もたくさんしてきました。
でも、あの苦しかった時期を経て、その意味が少し変わりました。
人と人をつなぐこと、地域を耕すこと、未来を一緒につくること。
それも全部、デザインだと思うようになったのです。
じゃあ、その力を社会のためにも使えないか。
そう考えて立ち上げたのが、「LITANOVA(リタノバ)」です。
名前の由来は、「Lita(利他)× Nova(新しい未来)」。
利他の精神で、新しい未来を共に創る。
そういう場所にしたいという想いを込めました。

目指しているのは「共感資本社会」
LITANOVAが目指しているのは、お金や効率だけが価値になる社会ではなく、「共感」「信頼」「志」、そして「人の挑戦」が価値になる社会です。
私たちは、それを「共感資本社会」と呼んでいます。

いちばんやりたいことは、子どもたちが未来に希望を持てる社会をつくること。
でも、子どもを直接教育しようということではなく、「挑戦する大人の姿を見せること」が、実は一番大きな教育なんじゃないかと思っています。
健康を土台に、大人が地域で学んで、挑戦する。
その背中を見て、子どもたちが「大人になるのってワクワクする!」と思える。
そんな循環を、つくば市吉沼という小さな地域から、本気でつくろうとしています。

まだ始まったばかりの社会実験です。
うまくいくかどうか、正直わかりません。
でも、やってみないとわからないし、やってみたいと思ってここまで走ってきました。
あなたも、自分の得意なことや想いを持ち寄って、私と一緒に「未来を耕す」仲間になりませんか?
次回は【Where】として、なぜ「つくば市吉沼」を選んだのか、この土地でどんな土壌を育てようとしているのかをお話しします。お楽しみに。
